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再石灰化を促す!歯医者が薦める食事とケア術
2026.10.05
親子三代で安心して通える歯医者、船橋市のあおぞら歯科クリニック下総中山院です。皆さん、むし歯の初期段階なら歯が自然に治る可能性があることをご存じでしょうか。
「歯医者に行くのはむし歯が痛くなってから」という方は少なくありません。しかし、歯の表面がわずかに溶け始めた初期の段階であれば、日々の食事やケアの工夫によって元の状態へ近づけることができます。今回は、この歯の自己修復力を高める方法について、詳しくご紹介していきます。
再石灰化とは?歯が自分で修復する仕組み
再石灰化とは、飲食によって溶け出した歯の表面のミネラル成分が、唾液の働きによって再び歯へ戻っていく現象を指します。
私たちの歯の表面は、食事のたびに口の中が酸性に傾き、エナメル質からカルシウムやリンといった成分が溶け出しています。この現象を「脱灰」と呼びます。通常はその後、唾液の作用によって溶け出した成分が歯に戻り、修復される仕組みが働いています。むし歯とは、この脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰が優位な状態が続くことで進行していく病気なのです。
唾液が持つ再石灰化の力
唾液には、カルシウムやリン酸を豊富に含み、酸性に傾いた口の中を中性に戻す働きがあります。口の中のpHが5.5を下回ると、エナメル質からミネラルが溶け出しやすくなるといわれています。よく噛んで食事をすることで唾液の分泌が促され、再石灰化が働きやすい環境を整えられます。
再石灰化を妨げる生活習慣
一方で、次のような習慣は再石灰化を妨げる原因になります。
・だらだらと間食を続け、口の中が常に酸性の状態になっている
・甘い飲み物を少しずつ長時間かけて飲む
・就寝前に歯磨きをせずに寝てしまう
・水分摂取が少なく、唾液の分泌量が低下している
これらに心当たりのある方は、まず生活習慣を見直すことから始めてみましょう。
再石灰化を促す食事のポイント
再石灰化を効果的に進めるためには、材料となる栄養素を食事から取り入れることが大切です。
積極的に摂りたい栄養素と食品
歯の主成分であるハイドロキシアパタイトは、カルシウムとリンから作られています。これらの吸収を助けるビタミンDも合わせて意識して摂りたい栄養素です。
・カルシウム:牛乳、チーズ、小魚、小松菜など(成人の目安摂取量は1日あたり約650〜700mg)
・リン:肉類、魚類、大豆製品など
・ビタミンD:鮭、きのこ類、卵黄など(日光浴でも体内で生成されます)
・フッ素:緑茶、海藻類など
これらをバランスよく食事に取り入れることで、歯を修復するための材料を体に補給できます。
避けたい飲食習慣
炭酸飲料やスポーツドリンク、柑橘系の果物などは酸性度が高く、頻繁に摂取すると脱灰が進みやすくなります。完全に避ける必要はありませんが、食後は水やお茶で口の中を軽く洗い流す、時間を空けずにだらだら飲食をしないといった工夫が効果的です。
毎日のケアで再石灰化をサポートする方法
食事の見直しに加えて、日々の口腔ケアも再石灰化を後押しする重要な要素です。
正しい歯磨きとフッ素の活用
フッ素には、歯質を強化し再石灰化を促進する働きがあります。日本では2017年にフッ素濃度の上限が1500ppmまで引き上げられ、2023年には歯科関連の学会からの提言により、15歳以上の方には1400〜1500ppm程度の高濃度フッ素配合歯磨き粉の使用が推奨されるようになりました。パッケージの濃度表示を確認し、できるだけ高濃度な製品を選んでみてください。歯磨き後にすすぎすぎないことも、フッ素を口の中にとどめるポイントです。
当院では、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて、フッ素塗布の頻度やセルフケアの方法をご提案しています。トリートメントコーディネーターが患者様のお話をじっくり伺い、生活習慣に合わせた無理のないケア方法を一緒に考えていく体制を整えています。
定期検診でリスクを早期発見
初期のむし歯は自覚症状がほとんどないため、ご自身で気づくことは簡単ではありません。当院ではマイクロスコープや歯科用CTといった機器を活用し、肉眼では見つけにくい変化も丁寧に確認しています。3か月に1度程度の定期検診を習慣にすることで、脱灰が進む前の段階で気づき、再石灰化による回復を目指しやすくなります。
まとめ
再石灰化は、日々の食事の見直しと正しいケアの積み重ねによって後押しできる、歯が持つ自然な修復力です。カルシウムやフッ素を意識した食生活と、定期的な検診を組み合わせることが健康な歯を守る近道です。少しでも気になることがあれば、あおぞら歯科クリニック下総中山院までお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
あおぞら歯科クリニック下総中山院 院長 黒澤 薫(歯科医師)
明海大学歯学部卒業後、埼玉県及び千葉県内の歯科医院にて勤務。
平成26年に医療法人社団爽晴会あおぞら歯科クリニックに入社。
平成29年9月よりあおぞら歯科クリニック下総中山院 院長に就任。
現在は院長として、患者さまに寄り添う歯科医療を心がけている。
本記事は、医療情報の正確性・分かりやすさに配慮し、歯科医師監修のもと作成しております。