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歯ぐき出血は要注意!動脈硬化リスクとの関連

歯ぐき出血は要注意!動脈硬化リスクとの関連

親子三代で安心して通える歯医者、船橋市のあおぞら歯科クリニック下総中山院です。皆さん、歯みがきのときに歯ぐきから血がにじむのは、実は動脈硬化のリスクと関わっているってご存じでしょうか?


「たかが出血」と思って見過ごしていませんか。歯ブラシに血がついても痛みがなければ、そのまま放っておく方は少なくありません。ですが歯ぐきの出血は、お口だけでなく全身の血管の健康を映すサインである場合があります。今回は、その理由と日々の対策についてわかりやすくお伝えします。

なぜ歯ぐきから血が出るのでしょうか


歯ぐきの出血で最も多い原因は、歯周病です。歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間にたまったプラーク(細菌のかたまり)によって、歯ぐきに炎症が起こる病気を指します。


炎症が起きた歯ぐきは腫れて血管がもろくなり、歯ブラシが軽く当たっただけでも出血しやすくなります。つまり出血は「歯ぐきが炎症で弱っています」という体からのお知らせなのです。


厚生労働省の調査では、日本の成人の多くが歯周病またはその予備軍とされており、大人にとって非常に身近な病気です。痛みが出にくいため、気づかないうちに進行しているケースも珍しくありません。

出血を招くおもな原因


歯ぐきの出血には、次のような原因が考えられます。


・みがき残しによるプラークや歯石のたまり

・力の入れすぎや、合っていない歯ブラシの使用

・喫煙による歯ぐきの血流の低下

・糖尿病など全身の病気の影響

・ホルモンバランスの変化(妊娠中など)


出血が続く場合、そのほとんどに歯周病が関わっています。市販の歯みがき粉だけで解決しようとせず、原因を見極めることが大切です。

見過ごされやすい初期のサイン


歯周病は静かに進むため、初期のサインを知っておくと早めの対応につながります。次のような症状に心当たりはないでしょうか。


・歯みがきやフロスのときに血が出る
・歯ぐきが赤く腫れて、ぷよぷよしている
・朝起きたときに口の中がネバネバする
・口臭が以前より気になるようになった


これらは軽度の歯ぐきの炎症でよく見られる状態です。この段階で手を打てば、多くの場合は歯ぐきの健康を取り戻せます。

歯ぐきの出血と動脈硬化の深い関係


ここからが今回の本題です。お口の中の出血が、なぜ全身の血管である動脈硬化と結びつくのでしょうか。


動脈硬化とは、血管の壁が硬く厚くなって内側が狭くなる状態のことです。進行すると血液の流れが悪くなり、心筋梗塞や脳梗塞といった重い病気の引き金になります。


炎症を起こした歯ぐきの血管はもろく、そこから歯周病菌が血液の中へ入り込みやすくなります。血流に乗った細菌やその毒素は全身をめぐり、血管の壁で炎症を引き起こすと考えられています。


実際に、動脈硬化で狭くなった血管の壁を調べた研究では、歯周病に関わる細菌が見つかったと報告されています。お口の炎症が、離れた場所の血管の健康にも影響しうるということです。

全身へ広がる歯周病の影響


歯周病が関わりを指摘されているのは、動脈硬化だけではありません。次のような全身の病気との関連が研究で示されています。


・糖尿病(血糖のコントロールを乱しやすい)
・心筋梗塞・狭心症などの心臓の病気
・脳梗塞
・誤嚥性肺炎(食べ物や唾液が誤って気管に入って起こる肺炎)
・早産・低体重児出産


とくに糖尿病と歯周病は、互いに悪化させ合う関係にあることが知られています。お口の健康を守ることは、全身の健康を守る土台づくりでもあるのです。


歯を失う原因の第1位は、実は虫歯ではなく歯周病です。歯ぐきの出血を軽く考えず、早めに対処する姿勢が、将来の歯と血管の両方を守ることにつながります。

出血を防ぐために今日からできること


歯ぐきの出血は、毎日のケアと歯科医院でのメンテナンスの両輪で予防・改善が期待できます。ご家庭でできることから始めてみましょう。

歯ぐき出血は要注意!動脈硬化リスクとの関連

毎日のセルフケア


まずは、次のような日々のお手入れを見直してみてください。


①毛先のやわらかい歯ブラシを、鉛筆を持つように軽く握る
②歯と歯ぐきの境目に毛先を45度で当てて小刻みに動かす
③1日1回はデンタルフロスや歯間ブラシですき間を清掃する
④出血しても急にやめず、やさしく丁寧にみがき続ける
⑤禁煙を心がけ、バランスのよい食事を意識する


出血が怖くてその部分を避けてしまう方がいますが、汚れが残るとかえって炎症が長引きます。力を抜いて、丁寧にケアを続けることが改善への近道です。

歯科医院での定期メンテナンス


セルフケアだけでは、歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)の奥や歯石までは落としきれません。歯石は歯みがきでは取れないほど硬くこびりつくため、専用の器具による清掃が必要です。


当院では「痛くなったら通う」のではなく、定期検診とメンテナンスを続けることで健康を保つ予防治療を大切にしています。担当の歯科医師・歯科衛生士制をとっており、患者様お一人おひとりのお口の変化を継続して見守れる体制を整えています。


また、治療の前にはトリートメントコーディネーターというスタッフが、患者様のお悩みやご希望をじっくり伺います。「出血が気になるけれど何から相談すればいいかわからない」という段階でも、どうぞお気軽にお声がけください。


歯周病の状態は、歯ぐきの検査やレントゲンで詳しく確認できます。3〜4か月に一度のメンテナンスを目安に、無理なく続けられる通院リズムを一緒に考えていきましょう。

まとめ

 

歯ぐきの出血は、歯周病のサインであり、動脈硬化など全身の病気とも関わる大切な合図です。毎日の丁寧なケアと、歯科医院での定期メンテナンスの両立が予防の鍵になります。気になる出血がある方は、あおぞら歯科クリニック下総中山院へお早めにご相談ください。





この記事の監修者

あおぞら歯科クリニック下総中山院 院長 黒澤 薫(歯科医師)

明海大学歯学部卒業後、埼玉県及び千葉県内の歯科医院にて勤務。
平成26年に医療法人社団爽晴会あおぞら歯科クリニックに入社。
平成29年9月よりあおぞら歯科クリニック下総中山院 院長に就任。
現在は院長として、患者さまに寄り添う歯科医療を心がけている。

本記事は、医療情報の正確性・分かりやすさに配慮し、歯科医師監修のもと作成しております。

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