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歯医者さんでのドキドキ麻酔
2021.02.15
こんにちは、歯科助手のHです。
先日、20年ぶりぐらいに歯科治療の麻酔をすることになり、
すっっっごくドキドキしていました。
歯科医院で働いていますが、実際に麻酔して治療したのは子どものころだけで大人になってからの麻酔ははじめて。
あのずーっと感覚がなくてなかなか口が動かせない記憶ばかり残っていてのですが、
いざ打ってみてびっくり…!
あれ?うーん?
そんなに痛くない?
むしろ平気かもしれない!
技術の進歩ってすごい!!!
と、いうわけで今日は聞きかじりの麻酔のお話を少しいたします。
歯科の注射の麻酔にはいくつか種類があり、
私が打ってもらったのは1番スタンダードの「浸潤麻酔」というものです。
歯を削ったり神経を取るとき、歯周病治療のときなど色々な治療で用いられる局所麻酔になります。
歯を支える骨へ浸み込ませて神経に届かせますが、麻酔が効きにくい場合は何本か注射することもあるそうです。
この麻酔を打つ時は、大体3つの痛みがあり、
①針を歯茎に刺す時のチクッとする痛み
②刺した針を奥の方に進める痛み
③麻酔液を注入する痛み
…書いてるだけでなんだかソワソワしてきました。
針も液もセットはしていませんが、
おおむねこんな注射器を使用します。
で、なぜ麻酔液を注入するとき痛いかというと、
歯茎には伸縮性がないのからです。
押されて痛い、いわゆる圧迫痛。
普通内科とかでする注射は大体腕の皮膚とか筋肉ですよね。
筋肉も皮膚も触るとわかるとおり大なり小なり柔らかく、麻酔が入っていく遊びの場所があります。
歯茎にはそれがなく、麻酔薬をいれると圧迫痛がでやすいのです。
はい、わたしの体験話にもどるのですが
なんだか流れこんでくるような、ひんやりするようなそんな感覚はありましたが、思っていたよりも圧迫痛は出ませんでした!
麻酔薬を少しずつ、針先の進入をゆっくり進めて頂いたのと、
注入に緩急がなかったため圧迫痛が起こりくくなっていたようです。
先生ありがとうございました!!
またお願いいたします!
ちなみにこんな注射器もあります。
麻酔を一定の速度で注入できる、電動注射器です!
もしも、痛いけど麻酔が嫌だから歯医者いってないいきたくない!
なんて思ってらっしゃる方は、それはそのまま先生やスタッフに伝えてください。
苦手なものは苦手ですし、それを伝えていただければ、できうる限り痛くならないように準備をしています!
当院では、ほとんどの患者様に針先が痛くないように、
「表面麻酔」を行っています。
麻酔の前の麻酔、針がささるチクッとする痛みを押さえてくれます。
私はこの表面麻酔だけでも、結構効きました。
針先痛くなかったんです、びっくりしました!
最後に、麻酔をするうえでとっても大事なお話を。
持病が有る方、アレルギーがある方は、必ず、問診票に
書いてください。
歯科でよく使われる麻酔薬キシロカインは、
麻酔薬が体内で拡散しにくいように血管収縮剤(アドレナリン)が少しだけ入っています。
高血圧、糖尿病、動脈硬化症、甲状腺機能亢進症の患者さんには向かないため、スキャンドネスト、シタネストなどの別の麻酔薬を用意しています。
麻酔薬の成分もアレルギーへの配慮が必要用です。
これぐらいなら別に書かなくてもいいか…
というものはありませんので、ぜひ担当医にお伝え下さい。
一つ忘れていました。
麻酔薬はとても苦いです。
それだけは事実です。
ちょっと流れてきただけなのにほんとに苦かったです。
バキュームで吸ってもらいましたが、それでも苦かったです。
たくさん、口をゆすぎました。
なので皆様!
定期的な歯科でのクリーニングと日々のケアを頑張って、麻酔を打つことないように一緒にがんばりましょう!!
参考資料・nico2020 2月号