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わたしの抜歯体験記
2023.10.10
こんにちは、船橋市のあおぞら歯科クリニック下総中山院、歯科助手のHです。
人生で初めて歯を抜くことにしました。親知らずを抜きます。
鬱々します。心がしんどいです。
麻酔がいやで20年歯医者に行っていなかった人間なんです。
勤め始めてからやっっっと歯科健診の大事さに気がついた人間なんです。
幸い虫歯はなかったものの、歯周病は進んでいたので、麻酔をした歯周病治療をしたり歯のクリーニングをして歯周病の進行を抑えて頑張ってきましたが、
どうしてもどうしても親知らずが磨きにくくて仕方ない!
下総中山の先生や衛生士さんにご相談し、噛み合っていない歯なので抜いても問題ないとのお墨付きをいただいたのが
今年の2月でした。
決心つくまで7ヶ月かかりました。
もし親知らずを抜く決心がつかないかたがいらっしゃいましたら、今誰よりも共感しあえる自信があります。
本当にいやですよね、いやだしその後のことを考えるのもいやだし、もうなんだか言語化したくないんですがとにかく嫌ですよね。
わかります。ほんとうにわかります。
さて、長々と言い訳をしてきましたが、9月の最終週に右上の親知らずを抜歯しました!!
記憶を呼び起こしていきます…すごく思い出したくないんですが頑張ります。
まず、麻酔をするので表面麻酔を塗ってもらいました。
針が痛くないよう弱い麻酔です、前にブログで書いたことがあるので良ければ遡って読んでみてください。
5分ぐらい置きます。そうしていくとだんだん右上奥の感覚がなくなっていきます。
そしてわたしはスタッフなので、いつもの癖でつい先生の手元をみてしまいます。
あーーーーー太い方の針使いますよねーーーそうですよねーーーー!!
細い方の針しか体験したことがないため、現実逃避のためここでやや心の中が饒舌気味になります。
そして麻酔開始。最初だけチクッと痛い、これは平気、針刺さるのはわりと平気。
問題はここからで、
麻酔薬がにっっっがい!!!
青汁とかゴーヤとかケールとかそんなもの比較にならないぐらい苦い!まずい!言葉不要!
劇薬が美味しかったらいけないんで苦くていいんですけど、
奥歯は麻酔が効きにくいので通常よりたくさん打たれてるのがわかります。
だって仕事中みてるから!!必要なのはわかっていてもこの苦さはきついつらいきつい!
麻酔が終わりすぐに口の中をゆすぎましたが、うっかり飲んでしまったのでやや喉奥がしびれました。
ここで気力と体力の3分の2ぐらい使い果たしました。
ここからまた少し麻酔効かせるため時間をおき、さあ抜歯です。
初めは探針と呼ばれる先の尖った道具で麻酔の効きを確認します。
ここでもしチクチク痛かったら麻酔が効いていないということなのでもう少し時間を置くか麻酔が足されます。
後で痛い思いをしないためにも、麻酔がいやでもチクチクした等きちんと申告しましょう。
抜歯はヘーベルと鉗子(かんし)という道具を使用します。心の平穏を保ちたい方は検索しないで下さい。
自分の口腔内にそれが入るという想像ができてしまう、想像力豊かな方はとくに検索はやめましょう。先生にすべてゆだねましょう。
さあ、まずヘーベルが入ってきました。歯が動くように歯茎と切り離していくイメージでいいと思います。
検索は止めたくせに、詳細を記録していく巻き込み型体験記です。
まあ麻酔効いてるので痛みは全くありませんでしたが!
ごりごりする音と、力がかかるので口角と顎がちょっとつらい。でも、時折口を閉じて休めるので大丈夫。
わたし、まだ、大丈夫。
時間的に約10分?ぐらいでしょうか、最後鉗子でつかみゆっくり歯を左右に揺らしていき。
いつ抜けたかわからないまま抜けました。
よかったーー!!抜けたーー!!
抜けた歯も洗ってもらいみせてもらいました!
そして気がつく、なかなか太いねキミ。レントゲンで確認はしてましたが、ちょっと根の方が曲がってるじゃないか。
これがもうちょい曲がっていたらもっと時間がかかったよキミ。
まあ抜けたからもう全部よし!血がまだ地味に止まらないけど、ガーゼ噛んでれば止まるでしょ。
と、抗生剤と痛み止めをもらい、念のため先に痛み止めを飲んでおいて帰路に着きました。
血が意外と止まらなくて、帰宅までの間ガーゼを3回ぐらいかえました…。
これが抜歯までの記録です。
さてその日の夕方。
麻酔もすっかりきれて血も止まり、奥の方に空洞があるなぁすごいなぁと感心していたわたしに思いがけない痛みが。
右上に咬合痛が発生。
親知らず抜いたところは痛くないんです、しかし噛むと痛いのです。
人生で初めて噛むと痛いを体験しました。なんて口にやさしい人生を歩んできたんだわたしえらいよ。
しかし、白米が痛い、レタスも痛い、魚なんて言語道断、無理無理、語彙力が低下します。
痛み止め効いてる時間…なのにこんなに咬合痛する。
おそらく抜くときに他の歯にも力が加わり捻挫や打撲のような症状になったのだと思います。
知識としては理解していても、実体験はこんなにもつらい!!
数日から長くても数週間で良くなるのはわかっていますが、いますが咬合痛ってこんなにもつらいものだったのですね。
左側でゆっくり咀嚼しましたが、思いがけない痛みにその日のわたしの営業は終了しました。
もうお薬飲んで速攻寝ました。
次の日のわたし。
ヤバい、朝ごはんが食べられない。
前日よりはちょっっっっとだけマシになった噛む痛みでしたが、それでも用意したサンドイッチの咀嚼がいやーーーつらいーーーー!
かむというか…口ではさむ…?
朝からスペースキャット状態。食べ終えれたのが不思議でした。
その日は出勤だったため、休憩時間に患部の消毒と経過を先生にみてもらいました。
治りはとてもキレイで問題ない、とのこと。
咬合痛はだんだん落ち着いてくるもので、辛いときは痛み止めを服用する、とのことでした。
わあーい!こんなに痛み止め飲んだの、あたい初めて☆
だって食事できないんですもん、左でかんでも右も動くから痛いんですもん!
処方の痛み止め全部飲んだのインフルエンザ以外で初めてでした。うふふふふふ。
結論。
抜歯は抜いたあとが本番。
もちろん、痛みが出ない方もいます。抜歯後の消毒に来られる方で、いや全然痛くないですー、なんて言ってらっしゃるかたは心底うらやましいです。
でも、備えておくに越したことはないないと思いました。
噛みやすい食事の用意を3日分ぐらい用意しておけば良かったと、後悔しました。
冷蔵庫で一番助けてくれた食材は、豆腐です。
タンパク質とれて食べやすくて喉越し良い、お腹に程よくたまる。昨日も食べました。
実はこの記事、抜歯してから5日後に書いています。新鮮な地獄をお届けできるように、頑張りました。
抜いた患部もかなり塞がってきて、食べたものが入り込んでくる不快感も大分減り、咬合痛もほとんど無くなりほっとしています。
かなり主観と私情が入り混じったブログになり申し訳ありません。
ですが、どうしてもこの辛さと思いがけない出来事に共感してほしかったんです。ひどい私情。
ネット記事とか読むと、抜歯までの体験記録はあれど、抜歯後の体験まではあまり見受けられなかったので、
せっかくならとここまで書かせていただきました。
皆様が抜歯をご決断される際に、なにかのお役に立てれば幸いです。
わたしからの助言としては、痛みが出る前提で最低限の柔らかい食事を用意して、気に障るような不要な用事を入れず心穏やかに過ごすことかと思います。
最後に抜歯した親知らずの写真をのせておきますね。
着色が付いていてみがけていないのがバッチリわかり、やはり抜いて良かったです。
年を重ねると歯がもろくなったり、病気などで抜歯が難しくなるケースがでてくるため、そういった意味でも親知らずの抜歯を悩んでいる方は御検討いただければと思います。
もちろん、わたしのように虫歯になっていなければ7ヶ月悩んでも大丈夫でしょう、ええきっと。
最後になりますが、察しの良い方はもうお分かりになってるのではないでしょうか。
わたしの左親知らずがまだ残っていることに。
続く…?