高齢者向け歯科治療

当院では、高齢者の方向けの歯科治療を行っています。

骨粗しょう症と歯周病

骨粗しょう症は、歯周病を悪化させます。

骨粗しょう症は、骨を作る作用と溶けて失われる作用とのバランスが崩れ、骨の密度が粗くなる病気です。骨の密度は加齢によって低下し、特に閉経後の女性では女性ホルモンの減少により症状が急速に進行します。およそ1000万人以上いるとされる患者さんですが、男女比は2:8で女性が圧倒的です。

骨粗しょう症の治療前には歯科健診を受けましょう!

骨粗しょう症の治療薬によって、歯科治療後に副作用が現れると報告されています。
骨粗しょう症の治療を受ける前には必ず歯科健診を受け、悪いところを治してから治療を受けてください。また、すでに骨粗しょう症の治療薬を飲んでいる場合、そのことを歯科医師に必ず伝えましょう。

ビスフォスフォネート製剤と歯科治療

歯科治療と骨粗しょう症治療を安全に受けるために
骨粗しょう症の治療を受け、ビスフォスフォネート製剤を服用している患者さんの中に、歯科治療後に重大な合併症(がっぺいしょう)を起こすケースのあることが報告されています。
これはビスフォスフォネート製剤の副作用によるものです。

ビスフォスフォネート(BP)製剤とは?

骨がスカスカになる骨粗しょう症の治療薬で、骨が溶けるのを抑え骨の量を増やす効果があります。がんの骨転移(こつてんい)治療や多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)などの治療にも使われているお薬です。

■日本で使われているビスフォスフォネート製剤の飲み薬
・ダイドロネル ・フォサマック ・ボナロン ・アクトネル ・ベネット 

歯科治療を受ける際の副作用

顎の骨が腐る ● 歯髄が炎症を起こす ● 感染症が重くなる など
抜歯、歯周外科手術、インプラントの埋め込み手術など外科手術後に発生し、
リスクを伴う治療になるため、必要な処置が受けられません。
安全に医療を受けるためにも、骨粗しょう症治療を開始する前に、必要な歯科治療は終わらせるようにしておきましょう。

高齢者と誤嚥性肺炎

口腔ケアとリハビリテーションで誤嚥を予防
肺炎は、日本人の死因の中でも年々増えているもの(グラフ①)ですが、高齢になるほど目だって増え始めます(グラフ②)。その多くが誤嚥性肺炎によるものといわれています。
高齢になると食べたり飲み込んだりする機能が衰え、食事中にむせたりうまく飲み込むことができず、食べカスや唾液を誤って肺に入れてしまうことがよくあります。誤嚥性肺炎は、こうした唾液や胃液と一緒に細菌が肺に侵入することで起こります。
抵抗力の衰えた高齢者や寝たきりの方などが発病するせいで、繰り返すことが多いようです。そして、繰り返すことによって抗生物質が効かなくなり、亡くなる方も出ます。
つまり、高齢者の健康維持のためには、治療よりも予防することがとても重要なのです。

誤嚥性肺炎予防と口腔ケア

飲み下す機能がこれ以上衰えないようにトレーニングすることと、お口の中を清潔にして細菌を減らすことが予防につながります。
高齢者施設で行われた調査では、口腔ケアを受けたグループのほうが受けなかったグループより、誤嚥性肺炎の発症率が低かったという報告がなされています。
口を閉じたり、飲み込む機能のトレーニングやリハビリテーション、歯磨きや舌の清掃などの指導を受けて、お口のお手入れに努めてください。

高齢者向け歯科治療

歯科医院で顎のレントゲン写真を撮ると、骨は白く写ります。歯周病などで骨が失われて骨密度が粗くなると、やや不鮮明に黒っぽく写ります。こうした判定法を応用して、顎のレントゲン写真から骨粗しょう症を診断する仕組みが開発されています。